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脊髄液中のタウ蛋白(MTBR-tau 243 )がアルツハイマー病の病態を示す指標となる


アルツハイマー病は早期に発見し、治療を開始するほうが効果が大きいことが知られています。


また、病気の進行の度合いについては画像検査に頼っており、検査の正確さを求めると一般の施設では困難な種類もあります。


今回は、脊髄液中ではありますが、新たな指標としてタウ蛋白(MTBR-tau 243 )がアルツハイマー病の状態と良く相関するのではないかという内容の研究をご紹介します。


脊髄液中の微小管結合領域タウ蛋白がタウのタングル量とアルツハイマー病の臨床的段階を反映する


研究に参加した100人のうち、30人は認知機能の低下やアルツハイマー病の兆候がなく、58人にはアルツハイマー病に特徴的なアミロイド沈着(斑)が存在し、12人には他の原因による認知機能低下がありました。


これらの人々に関して、脊髄液中のタウ蛋白(MTBR-tau 243)を調べました。


結果として、アルツハイマー病がある場合には脊髄液中のタウ蛋白は上昇しており、その後の経過を追ったところ、認知機能の低下と相関して濃度の上昇を認めました。


現在、簡便にアルツハイマー病を早期発見し、その後の経過を追えるものがなく、脊髄液から血液に標本が変更できれば、大きく臨床の現場で応用される可能性を感じました。

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