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脳卒中の障害部位とその後のうつ症状


脳卒中後にうつ症状を経験する場合は多く、なかには希死念慮を伴い、重篤となる場合があります。


今回は、脳卒中の病変部位とその後のうつ症状出現の関連について調べた研究をご紹介します。


病変部位と脳卒中後のうつ症状の関連



初めて脳卒中を経験した270人が研究の対象となりました。


脳卒中から4週後と6ヶ月後にうつ症状に関する状態を調べ、病変部位との関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①脳卒中後のうつ症状(不安とうつ症状の尺度であるHospital Anxiety and Depression Scale-D score で7点以上)は19.6%でした。

②うつ症状の増加と脳の左側腹外側前頭前皮質(left ventrolateral prefrontal cortex)という部位の病変が関連していました。


つまり、“初めて脳卒中になった人の5人に1人くらいはうつ症状が出現し、病変が左側前方の場合は特に注意を要する”ようです。


脳卒中後の精神症状について経過観察を行う際、うつ症状の出現可能性の参考となると思われました。


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