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脳波検査で認知症への移行を予測できるか?


認知症に関して、早期発見と治療が重要であると言われます。


そのため、認知症の早期の兆候を見逃さないことが強調されますが、日常生活で支障が現れた時には、すでに脳の変化として進行した状態であると考えられています。


今回は、脳波のパターンを分析することで、認知症に移行する可能性を予測できるのか調べた研究をご紹介します。



脳波検査による軽度認知障害や自覚的物忘れから認知症への移行を予測する能力


軽度認知障害の99人、自覚的物忘れのある47人、健常者(対照)67人が研究の対象となりました。


脳波検査で特定のパターンについて分析を行い認知症の指数を0~100で測定し、約5年の経過観察を行いました。


結果として、脳波による認知症への移行可能性の判定は、感受性(どれだけ認知症に移行する人を漏れなく判定できたか)71%、陽性適中率(移行すると判定した場合にどれくらい合っていたか) 69%となっていました。


つまり、3割程度見逃しはあっても、認知症へ移行すると判定されたら7割くらいは正しいということになります。


脳波検査は比較的負担も少なく、早期発見のための検査としては、十分に参考になる値であると思われました。

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