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週2回の魚を食べて大気汚染による認知症を防ぐ

更新日:2020年7月31日


週に何回かは魚を食べたほうが体に良いとは分かっていても、通常は炭水化物や肉食が中心になってしまって、地中海式ダイエットのような望ましい食事内容には程遠い状態に陥ることが多いと思います。


今回は、大気汚染によって進むことが知られている認知症(の基礎にある脳の体積減少)が魚の摂取で食い止められるのではないか、という内容の論文です。


赤血球内のオメガ3含有量、大気中の微粒子暴露、脳の加齢


65~80歳の認知症のない女性について、居住地域から過去3年間の大気汚染暴露を測定し、MRIによって脳の構造的特徴を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①魚をよく食べる場合には、白質と海馬の体積が大きくなっていた。

②通常、認められる大気汚染の暴露と脳体積の反比例的な関係(大気汚染が強いと、脳体積が減少するという関係)が、魚を頻繁に食べる場合には弱まっていた。


大まかに言って、週に2回ほど長鎖オメガ3多価不飽和脂肪酸という摂取が望ましい種類の脂肪を多く含む魚類(サケ、マス、マグロなど)を週2回程度摂取していると、大気汚染による脳の白質減少が、前頭葉や頭頂葉、側頭葉で少なくなるということのようです。


単に別のしくみによるプラスとマイナスの結果なのか、一つのしくみを共有して阻害されるためかは不明ですが、とりあえず、魚を食べることで環境のマイナス要因を緩和できる可能性がありそうです。


#認知症




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