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過量服薬による死亡は統計よりずっと多い


死亡診断書の死因として書かれる内容として、致死性不整脈や急性冠症候群等のいわゆる“心臓発作”を起こす疾患が使用されることがあります。


実際の診断書作成上、根本の原因がはっきりしなくても突然死の原因となりそうな循環器系の疾患を推測して死因とすることがあり得ると思われます。


今回は、このような病院外での心臓停止による突然死 (out-of-hospital cardiac arrest :OHCA)について過量服薬による死亡である可能性を調べた研究をご紹介します。


急性の心臓関連死を装った潜在的過量服薬


カリフォルニアの病院外で起こった急性心停止による死亡事例525例について、剖検と毒物学的データを分析しました。


結果として、そのうち79例(15%)は、過量服薬による死亡であると結論づけることが可能でした。


また、同様の条件の別集団242例について54例(22%)が過量服薬によると判断されました。


すべての急性心停止による死亡について、過量服薬の可能性を厳密に時間をかけて検討することは困難であると思われます。


しかし、死亡する前の段階で“心臓発作”の場合には解毒の治療(特にアメリカの場合には麻薬の拮抗剤である“ナルカン”など)も治療法として検討することが考えられると触れられていました。


#薬物依存

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