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高血圧の治療で認知症は減少するか?


降圧剤によって高血圧の治療を行うと血管障害のイベントが少なくなることは当然かもしれませんが、細胞が変性する疾患を含んでいる認知症が全体的に少なくなるかどうかは明らかではありません。


今回は、降圧剤による治療で血管性のものに限らず、認知症全体は減少するのか調べた研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。


降圧治療と認知症・認知障害発症の関連



92,135人(平均69歳、42.2%が女性)の参加者を含む12の試験(ランダム化比較試験)が分析の対象となりました。


降圧薬を使って高血圧の①治療を行った場合と②治療を行わなかった場合では約4年の観察期間で、7.0% vs 7.5% と若干治療を行った場合のほうが認知症の発症が少なくなっていました。


上記が臨床的にどの程度意味のある差であるか評価の分かれるところと思われますが、少なくとも他の心臓血管リスクの高い場合は意義が大きくなると予測されます。


よって、糖尿病がある、喫煙をしている、脂質異常症がある、肥満がある等の場合は、上記の数値以上の効果が期待できると思われました。


#認知症


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