様々な側面から認知症の予防について指摘がありますが、今回発表されたメタ・アナリシスに基づく論文は、アルツハイマー病に関して包括的な内容となっています。
医学的証拠に基づくアルツハイマー病の予防
論文タイトルにもあるように、証拠としての信頼性が比較的高い研究(243本の観察研究と153本のランダム化比較試験)を分析の対象としています。
以下のように、アルツハイマー病予防に関する医学的証拠が分類されています。
※危険因子としての表現に改めています。
Level A(強い証拠):(低い)教育、高ホモシステイン血症、(少ない)知的活動、高齢期における高いBMI、うつ病、ストレス、糖尿病、頭部外傷、中年期の高血圧、起立性低血圧
Level B(比較的弱い証拠):中年期の肥満、高齢期の体重減少、(少ない)運動、喫煙、睡眠障害、脳血管疾患、フレイル(老年期の虚弱性)、心房細動、(少ない)ビタミンC
以上の因子を全て避けることは難しいかも知れませんが、生活の中で注意できる点をおすすめしたいと思いました。
#認知症
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