シロシビンと組み合わせた心理療法が継続的な抗うつ作用をもたらす


幻覚作用のあるいわゆる”マジックマッシュルーム”については、以前から抗うつ作用が指摘されてきました。


今回は”マジックマッシュルーム”の一種、シロシビンについて、がんに関連した抑うつでの長期的な効果を調べた研究をご紹介します。


Long-term follow-up of psilocybin-assisted psychotherapy for psychiatric and existential distress in patients with life-threatening cancer

シロシビンと組み合わせた心理療法のがんに関連した精神的苦痛への長期的効果


がんに関連した精神的苦痛に対してシロシビンと組み合わせた心理療法(以下、シロシビン心理療法)を経験した15人が研究の対象となりました。


上記の15人に対してシロシビン心理療法実施後3.2年と4.5年の2回にわたって、精神状態や生活の質に関する自記入式調査が行われました。


結果として、以下のことが分かりました。

①2回の経過観察を通して、不安・うつ・絶望・倫理からの逸脱・死に対する不安に対する軽減効果は持続していました。

②4.5年後の調査では60~80%の参加者で大きな抗うつ・抗不安作用を示していました。

③71~100%の参加者が肯定的な生活の変化がシロシビン心理療法によってもたらされ、その経験を個人的に意義深い・精神生活にとって影響の大きいものと考えていました。


つまり、”シロシビンを併用した心理療法は、がんに関連した精神的苦痛に対して長期的な改善効果をもたらす可能性がある”と言えるかもしれません。


少数例・自記入式・思い出しによる調査であること等、様々な点で解釈に制限のある研究と思われますが、今後の検証が期待される内容でした。

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