ビタミンDの低下はせん妄を予測する


一過性の意識障害や精神症状を伴う認知機能の変動を“せん妄”と言います。


代表的には、入院などの大きな環境変化があった時に、急にコミュニケーションが取りにくくなり、理解不能のことを言ったり、興奮したりします。


高齢者で、夜間に経験することも多く、“夜間せん妄”と言ったりします。


今回は、ビタミンDが不足している場合に、入院中のせん妄が起こりやすいか調べた研究をご紹介します。


Low Vitamin D Levels and Risk of Incident Delirium in 351,000 Older UK Biobank Participants

ビタミンD低下とせん妄のリスク


60歳以上の351,320人について入院時のビタミンDレベルを調べ、その後のせん妄出現に関して経過観察を行いました。


結果として、以下のような内容が示されました。

①ビタミンDの顕著な低下(<25 nmol/L)があると、せん妄が明らかに増加していました(2.49倍)。軽度の低下(25–50 nmol/L) でもリスクの上昇(1.38倍)を認めました。

②遺伝的にビタミンD濃度を維持しやすい個体の場合には、せん妄のリスクが低下していました(0.80倍)。


以上のことから考えると、今後、せん妄のリスク評価の一環としてビタミンD濃度を測定する意義が生じるかもしれません。


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