乳児期の抗生剤投与とADHDの関連


抗生剤の投与は腸内細菌叢の分布を乱し、消化管症状のみではなく、様々な症状を引き起こすと言われています。


特に最近、注目されているのは腸内細菌叢の精神症状との関わりで、うつ症状や精神病症状との関連について研究されています。


今回は、生後1年間の抗生剤投与とその後のADHDの発症についての関連を調べた論文をご紹介します。


Antibiotic Exposure in the First Year of Life and the Risk of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: A Population-Based Cohort Study

生後1年における抗生剤投与と注意欠陥多動性障害(ADHD)のリスクについて



カナダにおける研究で他の特徴を一致させた集団と兄弟姉妹を含む集団を合わせて約140,000人が調査の対象となりました。


抗生剤投与は、生後1年間で1種類以上の処方がなされたかどうかで定義されました。


結果として以下のことが示されました。

①比較対照の種類によらず生後1年間の抗生剤投与とADHD発症のリスクは関連していない。

②抗生剤の4種、3週間以上の投与については、他の特徴を一致させた集団についてのみ、ADHD発症のリスク増加を認めた。


上記のように、稀なケースでのみADHD発症リスクの増加の可能性が示唆されましたが、一般的には生後1年間の抗生剤投与について警戒する必要はなさそうです。


ADHDについては特に生育中に避けなければならない物質や栄養についてのさまざまな情報がありますが、冷静に受け止め、正確な知識を患者さんにお伝えしたいと考えました。


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