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すでに片頭痛発作の予防や慢性の片頭痛に関して有効であるとされているエレヌマブ(カルシトニン遺伝子関連ペプチド calcitonin gene-related peptide: CGRPを標的とした完全ヒトモノクローナル抗体)という薬剤があります。
効果のある薬剤が少ない(既存の薬剤が効果の低い場合が多い)ので、期待されている薬剤ですが、今回は片頭痛でも薬剤の効果が異なると言われる前兆(アウラ)のアリ・ナシで効果がどのように異なるのか調べた研究をご紹介します。
片頭痛前兆の有無によるエレヌマブの安全性と効果
片頭痛のある2,682人(平均41.7歳)を含んだ4つの臨床試験が分析の対象となっています。
1,400人がエレヌマブを、1,043人が偽薬を服用し、前兆の有無による効果の違いを調べました。
結果として、前兆の有無に関わらずエレヌマブは偽薬よりも頭痛の頻度・程度を減少させており、安全性にも問題を認めませんでした。
つまり、“エレヌマブは前兆の有無のタイプによらず片頭痛発作を減らしたり、慢性の片頭痛軽減に有効である可能性が高い”ということです。
精神科領域では合併疾患(症状)として片頭痛を始めとする頭痛の割合が多く、これらが精神症状と相互に影響します。
罹患者の多い片頭痛に対する有効な薬剤として期待が持てる内容だと思われました。