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初期の認知障害でも日々の意志決定に影響する


粗大な記憶の障害など、明らかな認知症の症状ではない認知の障害が軽度に認められる状態を“軽度認知障害 Mild Cognitive Impairment(以下、MCI)”と言います。


今回は、MCIのような軽度な認知機能の低下でも、日々の暮らしに必要な意思決定に影響するのかを調べた研究をご紹介します。


Mild Cognitive Impairment is Associated with Poorer Everyday Decision Making

軽度認知障害は毎日の意志決定能力の低下と関連する


一般地域に住む、まだ運転を行っている高齢者301人(平均77.1歳、男性51.2%)が対象となりました。


認知機能の評価や意思決定の尺度 Short Portable Assessment of Capacity for Everyday Decision making (SPACED)を用いた検査を行い、軽度認知障害の状態と意思決定への影響を調べました。


結果として、軽度認知障害の状態にある場合、意思決定の尺度において2.17倍、誤りのポイント数が多くなっていました。


要約:『軽度認知障害の状態にある場合には、日常生活の意志決定においても、健常者より多く誤った判断をする可能性がある』


軽度認知障害において、記憶障害等の気づかれやすい領域だけではなく、意思決定能力の低下による不利益を防ぐ必要性を感じました。



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