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双極性障害の攻撃性にデクスメデトミジン舌下投与が効果的


双極性障害では特に躁の時期に、他者に対する攻撃性が生じることが知られています。


今回は、双極性障害の興奮(agitation)に対して、舌下投与のデクスメデトミジン(アドレナリンα2A受容体作動性の機序をもつ麻酔薬)がどのような効果があるのか調べた研究をご紹介します。


双極性障害の興奮に対するデクスメデトミジンの偽薬を比較対照とした効果


双極性障害に伴う興奮がある380人(平均45.6歳、54.8%が女性)が研究の対象となりました。


興奮が生じた時にデクスメデトミジンを舌下投与し、2時間後の症状尺度の変化(ここではPEC: Positive and Negative Syndrome Scale-Excited Componentを使用)を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①平均の症状変化(PEC: 5~35点で高い得点ほど重度)は、デクスメデトミジン120μgで-9.0、180μgで-10.4、偽薬で-4.9となっていました。

②偽薬と比較して明らかな差が生じるまでの時間(効果発現時間)は20分でした。

③主な副作用は、眠気・口渇・低血圧・めまいがありました。(例:眠気について、デクスメデトミジン120μgで21.4%、180μgで20.6%、偽薬で4.8%)


つまり、“デクスメデトミジンの舌下投与は双極性障害に伴う急性の興奮に対して即効性があり、比較的大きな効果を認める可能性がある”と言えそうです。


双極性障害の治療としては、長期に渡って症状を緩和することが望ましいですが、時々の興奮に対する対処法として有効な選択肢であると考えられました。

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