大気汚染と認知症の間にあるもの


以前に大気汚染と認知症の関連について(大気汚染が強いほど、認知症も多い)、について研究を紹介させていただきました。


今回は、それがどのような仕組みで起こっているのか、大気汚染⇒ X ⇒認知症 のX が何であるのかを検討した研究について紹介させてください。


Association Between Cardiovascular Disease and Long-term Exposure to Air Pollution With the Risk of Dementia

循環器疾患と大気汚染の認知症リスクへの影響


スウェーデンにおける長期間、全国規模の研究の一部で、この調査においては2,927人(平均74.1歳、女性63.0%)が対象となりました。


結果として、以下のようなことが示されました。

①以前から示されていた大気汚染が認知症と関連していること(例:PM2.5が0.88 μg/m3 上昇すると認知症のリスクが1.54倍)

②心不全、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、脳卒中により大気汚染から認知症への関連が説明できること(例:脳卒中の影響は特に大きく大気汚染が関与する認知症の50%近くを説明)


つまり、かなりの割合で大気汚染⇒「心臓や血管の病気」⇒認知症という説明が成り立つということのようです。


大気汚染⇒心臓や血管の病気、という部分は以前から指摘されていた内容なので、予想通りのしくみかもしれません。


都市部や工場地帯に住む人たちにとっては、認知症予防のためにも、循環器(心臓や血管)疾患のコントロールに努める必要がありそうです。


#認知症

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