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大麻の構成物質摂取による精神症状


昨日は、物質使用後の救急受診と統合失調スペクトラム障害への移行との関連についてお伝えしました。


今回は、大麻の抗生物質 tetrahydrocannabinol (THC)による精神症状について、複数の研究のまとめを行ったメタ・アナリシスをご紹介します。


Psychiatric symptoms caused by cannabis constituents: a systematic review and meta-analysis

大麻の構成物質摂取による精神症状


大麻の構成物質摂取(THC)による精神症状を調べた15本の研究が分析の対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・THCの摂取と症状の悪化とは明らかな関連を示していました(標準化平均差 standardised mean change: 1.10)。


・症状の傾向については、幻覚や妄想などの陽性症状でSMC: 0.91、感情変化が鈍くなったり意欲が低下したりする陰性症状でSMC: 0.78となっており、両方とも、明らかな増加を示していました。


要約:『大麻の構成物質であるTHCの使用で、精神症状が惹き起こされる可能性がある』


アメリカでは合法化されている州もありますが、大麻の構成物質には精神病性の症状を引き起こす可能性あるようです。



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