失業と物質使用関連の死亡率について


失業による精神状態への影響はどのような条件においても非常に大きく、安定した就労は精神状態を支える上で非常に重要です。


しかし、今回は失業とは言っても、①経営が安定した場所からの失業、②規模収縮に伴う失業、③廃業に伴う失業と、失業の条件によっても影響は異なるのではないかという内容の研究をご紹介します。


The Association Between Unemployment and Mortality: A Cohort Study of Workplace Downsizing and Closure.

失業と死亡率: 職場の規模縮小と廃業があった場合の研究


フィンランドの全国規模のデータを用いた研究で、およそ28万人(25~63歳)を対象としています(1990~2009年)。


失業と死亡率との関連を調べていますが、物質使用に関連する死亡で特徴が表れており、失業していない場合と比べて、上の①安定した場所の条件(男性)では2.43倍、②規模縮小では1.85倍、③廃業では2.16倍となっています。


特に①安定した場所の条件での死亡には精神状態悪化や自傷(自殺)との関連が認められています。


論文中でも触れられていますが、①安定した場所の場合は、②規模縮小や③廃業の場合と比べて、より本人の要因が大きく影響するため、関連する原因や死亡率の上昇程度も異なるのかもしれません。


同じ失業という事象の影響をみる場合にも、条件によって要因が異なることを考慮に入れる必要性を感じました。


#失業 #物質関連障害

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