妊娠中の抗うつ薬使用と胎児の形成不全について


向精神薬の中には、抗てんかん薬等、特に妊娠中の使用に注意が必要なものがあります。


しかし、抗うつ薬については胎児への影響についてあまりはっきりしたことが分かっておらず、病状などを考えて継続や中止の方針を決めているのが現状と思われます。


今回は妊娠早期の抗うつ薬使用と胎児への影響について、各抗うつ薬と胎児に出現する形成不全との関連を調べた研究をご紹介します。


Maternal Use of Specific Antidepressant Medications During Early Pregnancy and the Risk of Selected Birth Defects

各抗うつ薬に関する妊娠早期の使用について、リスクと形成不全への影響


30,630人の形成不全を伴う児の母と11,478人の母で、抗うつ薬の仕様に関して比較対照を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。

①頻用される抗うつ薬であるSSRIという種類では、循環器系の形成不全との関連が認められた(例: フルオキセチンと総肺静脈還流異常症 TAPVR)

②ベンラファキシン(SNRI)では、頭蓋脊椎披裂等の比較的広範な形成不全との関連が認められた。


つまり、妊娠早期の抗うつ薬使用は循環器系を始めとする何らかの形成不全と関連する、ということのようです。


しかし、ベンラファキシンについては症例数自体が少なく、しくみもはっきりとしないため、今後の確認が必要であるのと、SSRI全体についても、うつ病を無治療の状態にすることのデメリットを良く考えて治療の方針を決定するべきであると思われました。


#うつ病



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