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妊娠中の抗うつ薬処方と子どものテスト成績


昨日は、かなり以前の論文で、妊娠中の抗うつ薬暴露とIQ等の関連を調べた内容をお伝えしました。


今回は、かなり大きな規模(後ろ向きのコホート研究と言われる手法)で、妊娠中の抗うつ薬処方とその後のテスト成績との関連を調べた研究をご紹介します。


ssociation of Maternal Antidepressant Prescription During Pregnancy With Standardized Test Scores of Danish School-aged Children

妊娠中の抗うつ薬処方と就学年齢のテスト成績


デンマークにおける研究で、575,369人の子ども(1.8%の母が妊娠中に抗うつ薬の処方を受けていました)が対象となりました。


デンマークの教育制度における第2学年(平均8.9歳)と第8学年(平均14.9歳)で、数学と言語のテストを受けて、成績について分析しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・数学のテストでは抗うつ薬の処方があった場合で低くなっていました(100点満点で-2.2点)。


・言語では明らかな差異はありませんでした。


・兄弟姉妹間の比較では、数学が-2.8点、言語が-0.3点となっていました。


要約:『妊娠中に抗うつ薬の処方があった場合には、子供の学業成績で僅かだが差異が生じる可能性がある』


100点満点の2~3点の差異が、実生活上でどのような意味を持つのか不明な点はありますが、何らかの知能的側面への影響が考えられました。



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