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成人期自閉症の認知的特徴


特に子ども時代の自閉症では、“心の理論”と呼ばれる他者の気持ちを推し量る能力の低下が確認されており、特徴的な所見として重要視される傾向があります。


また、自閉症の場合は、年齢を重ねても認知機能は大きな変化を示さない(年齢による影響を受けない)のではないかという指摘もあります。


このような自閉症の認知的特徴として指摘されている内容が、成人期にも当てはまるか確認した研究をご紹介します。


自閉症における年齢に伴う認知への影響


自閉症罹患している88人と比較対象としての88人が研究に参加しました。


6つの領域(言語記憶、視覚記憶、ワーキングメモリ、心の理論、言語流暢性、処理速度)について調べて、健常者との比較を行っています。


結果として、以下の内容が示されました。

①今までの指摘通り、心の理論と言語流暢性において健常者より低下しており、これは子どもの時期に指摘される内容と変わらなかった。

②仮説と異なり、年齢的な影響は、自閉症においても通常通り認められた。


つまり、“年齢を重ねても、自閉症の特性と言われる認知的特徴は子ども時代と変化がなく、年齢による認知への影響は健常者と同程度である”と言えそうです


特性の一部は経験や学習によって、能力の改善が望めるのではないかという議論がありますが、今回確認された領域においては当てはまらないようです。


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