摂食障害に対する“多家族療法(Multifamily Therapy)”の立ち上げ


昨日は不登校に対する“多家族療法(Multifamily Therapy 以下MFTと表記)”についてご紹介しました。


海外で摂食障害の治療で採用されることのあるMFTですが、今回はノルウェーでの摂食障害向けMFT立ち上げについて説明した内容をご紹介します。


Establishment of a multifamily therapy (MFT) service for young adults with a severe eating disorder – experience from 11 MFT groups, and from designing and implementing the model

重度摂食障害に対するMFT立ち上げ-11のMFTグループ、その計画から実施まで


北部ノルウェー(Regional Centre for Eating Disorders at Nordland Hospital in Bodø)における経験で、MFTの立ち上げについて、以下のことを段階的目標としていました。

(1)新しいサービス立ち上げのための準備

(2)適合的MFTモデルの展開と実施

(3)経験から得られた技術や知識の専門者間での共有


通常、摂食障害の治療経過は脱落率が高いことで知られていますが、今回のMFT立ち上げのについて、以下のような成果が得られました。

①現在までに、68人の患者、198人の家族が参加し、脱落率は7.4%。BMIについても明らかな増加を示し、ほとんどはMFT完了後も治療を継続している。

②このモデルで32人の専門家がトレーニングを受け、他の3箇所でMFTを開始した。


つまり、“摂食障害に対するMFTは脱落率が低く、治療継続の上で有効である可能性がある”と言えそうです。


摂食障害に対する治療法として、対人関係療法がしばしば勧められますが、摂食障害は母子関係や家族全体の問題として治療する方が有効である可能性を感じました。

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