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新しい脳の刺激法は治療抵抗性うつ病に有効か?


うつ病の中には、抗うつ薬や心理療法を行っても効果をほとんど認めない場合があり、「治療抵抗性」という表現をされます。


磁気による様々な刺激法が提案されており、それぞれやり方による効果の違いが議論されています。


今回はより効果の高い刺激法を提案して、効果を確かめた研究をご紹介します。


治療抵抗性うつ病に対する神経調整療法(ニューロモデュレーション)


今回スタンフォード大から提案されている方法:Stanford Accelerated Intelligent Neuromodulation Therapy (SAINT)は1日に複数回のセッションを高い用量で、正確に神経回路(左背外側前頭前野ー前帯状皮質)をねらって行う刺激法です。


これがどの程度有効かを、治療抵抗性うつ病に罹患した22人に対して実施して検討しました。


結果として、治療を最後まで行った21人のうち19人(90.5%)で寛解状態(頻用されるうつ病の指標であるMontgomery Åsberg Depression Rating Scale:MADRSで11未満)が得られました。


偽の刺激や同様の他のやり方とどのように違いが生じるのかまでは分かりませんが、寛解率が高く、特に副作用も確認されなかった今回の結果を受けて、今後より詳しい磁気刺激法に関する研究が期待される内容でした。


#うつ病

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