昨日は、食事内容と高齢期の認知能力との関連についてお伝えしました。
今回は、果実や野菜の摂取が精神状態に与える影響を長期的な経過で調べた研究をご紹介します。
レタスは幸福の元: 果実や野菜の摂取と精神状態に関する長期経過の研究
イギリスにおける研究で、2010~2017年の期間で行われた、生活様式の経過を追う調査を元にしています。
上記の期間で果実や野菜の摂取と、広い範囲の精神状態 (GHQ-12と呼ばれる尺度を使用) との関連を調べました。
結果として以下の内容が示されました。
①果実や野菜摂取の量と質の両方について、精神状態との間に用量依存の関係(片方が増加すれば、もう片方も増加するという一定の変化を認める関係)がありました。
②上記の関係は精神状態に関する尺度を、客観的なものから、生活における満足度を測る主観的な内容に変えても一貫していた。
つまり、“果実や野菜を良質に、量を多めに摂取していると、良い精神状態が保てるかもしれない”と言えそうです。
生活様式の他の要因も影響しているのかも知れませんが、野菜や果実の摂取が精神状態に触接・間接に良い影響を及ぼしている可能性が考えられました。
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