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“男らしさ”と自殺との関連


最近では、性別を規定する言葉に対する抵抗感が生じていると思われます。


特に“男らしい”等の言葉も、その内容が明確ではなく、性別への固定観念を押しつける形になるため、望ましくないと認識されているようです。


今回は、“男らしさ”に関連する傾向が自殺と結びつくかもしれないという内容の研究をご紹介します。


男性的傾向と自殺リスクとの関連


この研究は20,745人の思春期男性を青年期まで経過観察した過去の調査を元にしています。


“男性的傾向”を「競争心、禁欲、攻撃性」のセットと規定し、この傾向と自殺リスクとの関連を調べました。


結果として、男性的傾向が強いグループではそうではない場合に比較して2.4倍自殺のリスクが高いことが示されました。


アメリカでは、男性の自殺による死亡が女性よりも3.5倍多いことが知られており、男性の持っている属性と自殺リスクとの関連が以前から注目されていました。


銃器へのアクセスや衝動性等、介在する要素は多いとは思われますが、このような“男性的傾向”の観点から自殺リスクについて検討する必要性を感じました。

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