白血球数とうつ病(になりやすい遺伝的傾向)との関連


うつ病と炎症との関連については、多くの指摘がなされてきました。


今回は、多くの遺伝子からある病気になりやすいかを予測する「多遺伝子リスクスコア」を用いて、うつ病の遺伝的傾向と血液から分かる生物学的指標(バイオマーカー)との関連について調べた研究をご紹介します。


Use of the PsycheMERGE Network to Investigate the Association Between Depression Polygenic Scores and White Blood Cell Count

PsycheMERGEを用いた、うつ病多遺伝子リスクスコアと白血球数との関連についての研究


PsycheMERGEという精神疾患の遺伝情報を用いた研究で、4つの医療システムにわたる382,452人が参加しました。


うつ病になりやすさを示す多遺伝子リスクスコアと、血液データの特徴について調べ、以下のことが示されました。

①うつ病の多遺伝子リスクスコアと白血球数(主に好中球)との間には強い関連がありました。

②その関係は、うつ病の多遺伝子リスクスコア増加→好中球増加/好中球増加→リスクスコア増加の両方向で成り立っていました。また、他の遺伝的要素をランダム化しても関係性は成り立っていました。


つまり“うつ病になりやすさを示す遺伝的傾向は、白血球数増加をもたらす要素と関係している”と言えそうです。


直接的な関係性は不明ですが、うつ病と炎症との関連性の背景に関する知識として、興味深い結果であると感じました。

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