
うつ病では入眠困難や熟眠障害・中途覚醒等、様々な睡眠の障害が起こります。
また、頭痛や吐き気・動悸・腹部症状等、多くの身体症状を伴うことがあります。
今回は、睡眠中の心拍数の変化を調べて、そのパターンによりうつ病の診断が可能か調べた研究をご紹介調べた研究をご紹介します。
睡眠中における心拍数の特徴をうつ病の兆候として用いる
睡眠障害を伴ううつ病の罹患者664人と比較対象としての健常者529人が、判断の基準(アルゴリズム)を作るための研究対象となりました。
マシン・ラーニングにより、睡眠による心拍数の特徴を類型化しました。
上記の過程で作られた判断の基準により、174人のうつ病の診断を行い診断結果が医療記録と一致するか確認されました。
結果として、診断の的中率が79.9%であり、他に検査の有用性の指標とされる感度は82.8%、特異度は77.0%となっていました。
これらの結果は年齢や性別・うつの重症度等によらず成り立っていました。
今後、さらに検証が必要とは思われますが、検査の指標をみる限り、十分参考となる特徴であると思われました。
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