統合失調症に対する貼付剤で攻撃性が低下するか?


アメリカ食品医薬品局(FDA)で統合失調症に対する貼付剤(HP-3070)が認可されています。


今回は、この貼付剤の効果を、統合失調症の攻撃性に関して調べた事後解析(研究結果が出た後で、他の結果に関して検討を行うこと)をご紹介します。


Efficacy of HP-3070, an Asenapine Transdermal System, on Symptoms of Hostility in Adults With Schizophrenia: A Post Hoc Analysis of a 6-Week Phase 3 Study

HP-3070(アセナピン貼付剤)の統合失調症に伴う攻撃性に対する効果


アセナピンの臨床試験は442人の統合失調症患者を対象としており、特に攻撃性が高い場合(PANSSの攻撃性についての項目>1)151人を含んでいます。


偽薬を用いる場合とアセナピン貼付剤の2つの用量群(1日3.8mgと7.6mg)に分けて、攻撃性(hostility)に対する効果を調べました。


結果として、攻撃性が高い場合や全体の評価で、アセナピン貼付剤を用いたグループでは6週後の攻撃性が偽薬に比べて明らかに低下していました。例)攻撃性の高い場合を対象として、7.6 mg/24 h (−0.4 [−0.6 to −0.2]; P < .001) 。


つまり、“統合失調症に対するアセナピン貼付剤は攻撃性に対しても効果を発揮する可能性が高い”と言えそうです。


日本では、ロナセンテープが統合失調症に(一部では認知症の行動心理兆候等にも)使用されていますが、剤型のバリエーションが広がることで、使いやすさが増すことが期待されます。

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