脳卒中後のてんかんに対する各抗てんかん薬の安全性


脳卒中(脳梗塞や脳出血の発作)を起こした後に、障害部位の電気的活動が不安定となり、てんかん発作(意識障害やけいれんを伴う発作)を起こすことがあります。


これを予防する目的で、脳卒中後に抗てんかん薬の処方が行われることがありますが、副作用による身体的影響が懸念されます。


今回は、抗てんかん薬の種類によって副作用(主として循環系への影響)がどのように異なるのか調べた研究をご紹介します。


Association Between Antiseizure Drug Monotherapy and Mortality for Patients With Poststroke Epilepsy

抗てんかん薬の単剤治療と脳卒中後てんかん患者死亡率の関連


脳卒中後に抗てんかん薬の単剤治療を受けている2,577人(平均78歳 1,400人が男性)が研究の対象となりました。


カルバマゼピンを基準(死亡率を1)として、ラモトリギン、バルプロ酸ナトリウム、ラベチラセタム、フェイニトイン、オクスカルバマゼピンの死亡率を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①カルバマゼピンよりも全体の死亡率が低かったのはラモトリギン0.72倍、ラベチラセタム0.96倍でした。

②カルバマゼピンよりも全体の死亡率が高かったのはバルプロ酸ナトリウム1.40倍、フェニトイン1.16倍、オクスカルバマゼピン1.16倍でした。


つまり、“死亡率から考えると、比較的安全性の高い脳卒中後てんかんに対する単剤療法はラモトリギンとラベチラセタムである”と言えるかもしれません。


臨床的にはラベチラセタム(イーケプラ)の使用が多いと感じますが、気分変動等の副作用も指摘されており、様々な側面から有効性と副作用を評価する必要性を感じました。

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