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認知症に影響の大きい12項目


今回、世界的に引用されることの多い医学雑誌である“Lancet ランセット”で認知症の予防に関する新しい報告が発表されました。


認知症予防、治療、介護に関する報告(2020年度版)


これまで認知症予防に特に影響が大きいとされていた9項目に、さらに3項目が加わり、合計12項目となっています。


具体的には以下のようになっています。

①低い教育水準 ②高血圧 ③聴覚障害 ④喫煙 ⑤肥満 ⑥うつ ⑦運動不足 ⑧糖尿病 ⑨社会参加の減少 ⑩過剰なアルコール摂取 ⑪頭部外傷 ⑫大気汚染


①~⑨が2017年の報告にあったもので、⑩~⑫が今回加わった項目です。


例えば、これらの要因に対して、以下のような方策が提案されています。

・40歳以降、収縮期血圧を130mmHg未満とする。

・聴覚障害が出現したら補聴器を用いること、騒音への暴露を減らして聴覚障害を予防すること。

・大気汚染への暴露を減らすこと。間接喫煙を避けること。

・頭部外傷を避けること。

・アルコール摂取を制限すること。

・喫煙を避けること。禁煙の援助をすること。

・子どもたちに初等教育、高等教育を受けさせること。

・糖尿病、肥満を避けること。中年期以降、運動習慣を維持すること。


以上の内容が挙げられていました。


また、国ごとの認知症の発症に違いが認められる要因として、経済状態を背景として上記の要因に対する取り組みが異なるためである可能性について触れられていました。


広い視野から社会的に認知症予防に取り組むことが必要とされているという内容でした。


#認知症

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