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認知症の前兆を把握する言語的検査


認知症の、明らかな記憶障害などの認知機能低下が出現する前の症状として不眠、うつ症状、感情表現の低下等、様々なものが挙げられます。


今回は、言語的な検査を自動的に分析することで、認知症の前兆をつかめないか研究した内容をご紹介します。


アルツハイマー病の発症を予測する言語的手がかり


270人の参加者について、クッキー泥棒の描写課題(cookie-theft picture-description task)が行われ、その後の経過を長期間観察しました。


クッキー泥棒の描写課題(cookie-theft picture-description task)とは台所で子供が戸棚のクッキーをこっそり盗ろうとしているイラストを見て、それを描写する課題です。


検査後、参加者のおよそ半数がアルツハイマー病の症状を85歳までに発症し、軽度のアルツハイマー病であると診断されるまでの平均年数は開始から7.59年でした。


結果としては、クッキー泥棒課題の成績はアルツハイマー病の発症を良く予測していました(的中率0.70)。


認知症は早期からの治療が重要であるため、発見のタイミングを逃さないように前兆を把握する様々な提案がなされます。


このような課題の自動解析である程度正確な予測が可能であれば、臨床的にメリットがあると感じました。


#アルツハイマー病 #認知症


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