従来から喫煙による精液の性状に関する悪影響が知られています。
しかし、海外の“電子タバコ“(日本の“加熱式たばこ”とは異なる)については影響が知られていません。
今回は、電子タバコの精液に対する影響を調べた研究をご紹介します。
電子タバコの使用と精子数の減少
2008人の男性(平均19.0歳)が研究の対象となり、血清と精液の標本が採取されました。
通常のタバコ、電子タバコ、マリファナ等の“喫煙”についての情報が調査されて、“喫煙”のタイプごとの影響が分析されました。
結果として、以下のような内容が示されました。
①電子タバコでも通常のタバコと同様に精液に対する悪影響(例:精子数の減少として、非喫煙147⇒電子タバコ91 ※単位は百万)が現れていました。
②通常のタバコで認めるような血清中の男性ホルモンの増加は電子タバコでは認めませんでした。
つまり、全体の体に対する影響はすべて同じというわけではありませんが、生殖能力に影響する精子数等の点で、電子タバコは通常のタバコと同様に悪い影響を与える、という結果でした。
挙児を希望されている夫婦にとっては、夫の“喫煙”はマイナスに働く可能性が考えられました。
#電子タバコ
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