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7年目のツレがうつになりまして。


以前に『ツレがうつになりまして』と続編について書きました。この本はシリーズの3冊目になります。

ドラマや映画になったり、CDを発売することになったり、あこがれの人と対談したり、『ツレうつ』が出版された後に起こった出来事が描かれています。

また、息子さんが生まれた後の育児、子どものようにかわいがっていたイグアナのイグちゃんが死んでしまったこと等、嬉しかったり悲しかったりした気持ちが表現されています。

何もできなくて自分を責め続けていたツレさんが、少しずついろんなことができるようになっていく過程が分かり、現在昔のツレさんのような状況にある方にとって希望をもてる内容だと思います。

いつも、「焦らなくても良い。今できることを少しずつ」という姿勢で毎日を過ごしていたことが、振り返ってみると大きな改善につながっていた……そのような感慨があります。

一番印象的なのが、この病気になってから関わったすべての方に対する深い感謝を繰り返し述べられていることです。

ツレさんご本人が書かれているエッセイから一部を抜粋させてください。

「……そして僕はうつ病になった。人様、世間様、家族、親戚、もうみんなにむちゃくちゃ迷惑をかけた。恥ずかしかった。穴があったら入りたいというのはこういうことだと思った。

 でも病気が治ってきて、コドモを育てるようになって、人は人に迷惑をかけなければ生きられないんだということに気づいた。いいんだ。迷惑をかけよう。かっこ悪くたっていいのだ、と。何かをすれば、必ず迷惑ってかけている。僕のこんな文章をさらすことだって、迷惑だと思う人もきっといる。でもいいんだ。僕はコドモには『人様の迷惑になるんじゃない』とは言わない。……上手な迷惑のかけかたのテクニックを磨け、くらいは言うかも。」

人との関わり、うつ病という病気について、もっと深く理解したいと思いました。

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