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コリンの摂取でマリファナ使用による胎児への影響が軽減する


マリファナはその安全性が主張されている影響もあり、海外では使用が拡大している薬物の一つです。

しかし、実際に影響を詳しくみれば、自身や次世代に多くの被害をもたらすことも指摘されており、注意が必要です。

今回は、マリファナの胎児への影響が、妊娠中のコリン濃度を高値に保つことで軽減できるかもしれないという内容の論文をご紹介します。

妊娠中のコリンレベルと出生前のマリファナ使用による胎児への影響

妊婦に対してコリンという栄養素に関する情報を与え、妊娠16週の血中コリン濃度が測定されました。

また、神経を形成する上で特に重要とされている妊娠初期の10週にマリファナを使用したかどうかも調査されました。

結果として、まず母親が妊娠初期にマリファナを使用していた場合には、子どもが3歳になった時の自制を行う能力(self-regulation)が低下していることが分かり、これは後の様々な行動上の問題を引き起こすことが予想されました。

しかし、マリファナの使用があった場合でも、妊娠中のコリン濃度が高い場合には、上記のような子どもの能力への影響が軽減されていることが示されました。

妊婦がコリンを摂取すると羊水を介して、胎児の神経細胞に分布するα7-ニコチン性アセチルコリン受容体(α7-nicotinic acetylcholine receptor)が活性化され、これがマリファナ摂取の影響に対して保護的に作用するとされています。

具体的には、毎日サプリメントとして1gのコリンまたは7gのホスファチジルコリンを摂取することがすすめられます。

妊娠中には特に胎児の神経発達を考慮した栄養摂取が望ましいと考えられました。

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