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『うちの子はADHD』 かなしろにゃんこ。作


漫画家であるお母さんの立場から、お子さんの日々の様子が描かれています。

最初、「ちょっと、元気が良いだけ…」、「こんな子ってどこにでもいるよね」と自分のことを納得させようとしていたのが、家庭での苦労、保育園や小学校での問題があまりにも頻繁に重なっていくことで、子どもの特徴を受け入れていく方向に変わっていきます。その過程が、毎日のエピソードを交えて、丁寧に、そして基本的には明るく描かれています。

毎日が戦いのような状況で、どうしたら自分の子どもを受け入れられるのか分からない……そのような時に、この本は肩の荷をおろす役をしてくれそうです。

「自分だけではない」、「こうすれば良かったのか」、「相談しても良いことなんだ」、「しつけのせいじゃないんだ」……この本にはこのような気づきのきっかけがたくさんつまっているような気がします。

他の子どもとは違うことを認める、「診断」を受け入れ対処を考える、こうしたことが本当は非常に難しいことであると、この本を通して実感します。

少なくとも、この本を読んでしばらくの間、自分の子どもに優しくできるような気になるかもしれません。お母さんが味わう日々の苦労に寄り添うような本です。

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