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子ども時代の逆境体験と成人期の疾患


以前のブログで子ども時代の身体・精神的な虐待等を含む逆境体験が、多くの精神疾患と関連していることについて説明させて頂きました。

今回は、身体疾患も含めて、成人期以降どれくらいの割合の健康問題が、逆境体験の影響を受けて生じているのかを調べた研究をご紹介します。

成人の健康問題が子ども時代の逆境から影響を受けて生じる割合の推計値

アメリカにおける研究で、25の州から子ども時代の逆境体験を含む生活環境や健康問題に関する調査データが集計されました。

健康問題の結果の中には、冠状動脈疾患、卒中、喘息、慢性閉塞性肺疾患、がん、腎疾患、糖尿病、うつ、肥満、喫煙、過剰な飲酒などが含まれていました。

生活環境の結果としては、6人に1人(15.6%)は過去において4種以上の逆境を体験していました。

統計処理上で現れた逆境体験の影響の数値は、肥満:1.7%、過剰飲酒:23.9%、慢性閉塞性肺疾患27.0%、うつ病:44.1%など様々でした。

逆境体験が大きな割合で寄与していると考えられる身体疾患や精神症状も多く、現在の虐待等の困難な状況を予防・改善していくことが、将来の身体疾患を予防することや人生の困難を将来にわたって軽減することにつながると。

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