食行動のコントロール喪失と衝動性との関連はしばしば指摘されますが、子どものADHDにおける食行動の変化についてはあまり知られていません。
今回は子どものADHDにおける「過食」の存在について調べた研究をご紹介します。
小児領域における食行動の制御困難: 注意欠陥多動障害と衝動性の関連
食行動の制御困難やADHDの有無に関わらず、体重が上位5%以内にある8~14歳の子ども79人が調査の対象となりました。
結果として以下の内容が示されました。
①ADHDがある場合は、ない場合と比較して食行動の制御困難が12倍多かった。
②衝動性を示す指標のスコアが上昇するごとに食行動の制御困難のリスクも高まる。
つまり、子どもにおいてもADHDと「過食」類似の食行動は関連しており、特に衝動性が高い場合には食行動の制御ができなくなりやすいことが示されました。
今後、「過食症」のしくみの理解につながったり、共通の治療が役に立ったりする可能性について考えられました。
#摂食障害 #ADHD
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