ADHD(注意欠陥多動障害)について、様々な危険因子・保護因子・バイオマーカーが候補として指摘されてきました。
今回は、それらの因子に関する総括的な内容(メタ・アナリシス)をご紹介します。
ADHDの環境的危険因子・保護因子・バイオマーカー(生物学的尺度)
研究論文の情報データベースから、ADHDの危険因子・保護因子・バイオマーカーに関する内容を含む1,839の論文が同定され、基準を満たす35の論文が分析の対象となりました。
危険因子として、
確実性が高い convincing: 妊娠前の肥満、(アトピー等の)皮膚炎、子癇前症(妊娠中毒症)、妊娠期のアセトアミノフェン暴露
疑いが強い highly suggestive: 妊娠期の喫煙、小児喘息、妊娠期の体重超過、ビタミンD不足
等が挙げられます。
今のところ、関連性が指摘できるだけなので、因果関係までは分かりませんが、一定の注意を要する環境要因(母体の要因)と思われました。
#ADHD
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