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ADHDの評価尺度について


ADHD(注意欠陥多動性障害)については多くの評価尺度が知られていますが、特に世界的に標準とされているものにChild Behavior Checklist–Attention Problem (CBCL-AP)とConners Rating Scale–Revised (CRS-R) があります。


これらの尺度について、実際どのくらい有用なのか、多くの論文を分析したメタアナリシスをご紹介します。


ADHD評価尺度の診断精度


CBCL-AP については14、CRS-Rについては11の論文が分析の対象となりました。


結果として、感度(どれだけ漏れなく障害を感知できるか)、特異度(どれだけ間違いなく障害を認識できるか)の指標は以下のようになりました。

・CBCL-AP      感度0.77 特異度0.73

・CRS-R(保護者用) 感度0.75 特異度0.75

・CRS-R(先生用)  感度0.72 特異度0.84

・CRS-R(省略版)  感度0.83 特異度0.84


だいたいどれも0.8くらいの値となっており良好な結果となっています。


論文中でも述べられていますが、簡便さから考えるとCRS-R(省略版)がメリットが大きく、より詳しい内容がほしいときにCBCL-APという使い方が良さそうです。


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