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うつ病、妊娠中の抗うつ薬服用とASDとの関連


昨日は、妊娠中の抗うつ薬服用と発達(発達障害の症状も含む)との関連についてお伝えしました。


今回は、うつ病自体と抗うつ薬服用とを分けて、ASD(自閉症スペクトラム障害)との関連について調べた研究をご紹介します。


Maternal depression and antidepressant use during pregnancy and the risk of autism spectrum disorder in offspring

妊娠期のうつ病と抗うつ薬服用と出産した児のASD発症リスク


194,494組の母親・出産児が分析の対象となりました。


うつ病の母親を、服薬しているか否かを分けて比較することにより、うつ病と抗うつ薬の影響を分けて調べようとしています。


結果として、以下の内容が示されました。


・治療されているうつ病では児のAD発症が1.72倍、無治療では1.50倍となっていました。


・うつ病以外の目的で抗うつ薬が処方されている場合には、リスクの上昇はありませんでした。


・付加した分析ではうつ病の重症度が高い方が(抗うつ薬の服用と無関係に)児のASD発症リスクも上昇していました。


要約:『妊娠中の母親のうつ病が、抗うつ薬の服用とは別に、出産した児のASD発症に影響を与えている可能性がある』


うつ病の存在(重症度)と抗うつ薬の服用は、分けて影響を考えにくい要素ですが、詳しく影響を確認している研究であると感じました。




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