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うつ病の治療はどこに効くのか?


うつ病の治療効果は、うつ症状を中心として測定され、抗うつ薬の有効率は概ね6~7割とされています。


今回は、うつ病治療が効くポイントを幅広くとって、効果の判定の適切さを調べた研究をご紹介します。


BETTER THAN WE THINK: IS THE TREATMENT OF DEPRESSED PATIENTS MORE EFFECTIVE THAN WE THINK?

うつ症状の治療は私たちが考えるよりは効いている?


うつ病と診断された854人のうつ病の寛解に関する尺度 the Remission from Depression Questionnaire と、幅広い尺度 the Patient Global Rating of Improvement (PGI)両方を調べ、治療の効果を検討しました。


結果として、以下の内容が示されました。


・うつ症状のみを評価の対象としたときは、対象者のうち40%が、“効果あり responder” でした。


・幅広い尺度を評価の対象としたときは、対象者のうち2/3が、“効果あり responder” でした。


・うつ症状で“効果なし”、幅広い尺度で“効果あり”だった場合、半数以上で遂行機能・生活の質・日常のやりくり・ポジティブさでの項目を含んでいました。


要約:『うつ病治療の効果はうつ症状のみではなく、もっと幅広く考えるべきかもしれない』


薬物療法の効果を訊く場合でも、うつ症状のみではなく、生活全体の質について検討する方が正しく評価することになるかもしれないと思われました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

rTMS治療:

YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ

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