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うつ病や物質障害における、苛立ちと自殺傾向との関連


自殺関連事象(自傷・自殺企図・自殺)について、うつ病における絶望感・虚無感や衝動性等に注意しながら経過をみていくことが多いと思われます。


今回は、特にうつ病や物質障害における自殺傾向と苛立ちとの関連についてしらべた発表を紹介します。


Manish K. Jha, MDらによる発表(American Society of Clinical Psychopharmacology 2020 Annual Meetingにおける)は、複数の研究データを元としており、共通としていら立ちと自殺関連の傾向を含んでいます。


データとして含まれたのは、CO-MED trial 665人、EMBARC trial 296人等となっており、いずれも苛立ちの尺度(Concise Associated Symptom Tracking scale)と自殺関連の尺度(Concise Health Risk Tracking Suicidal Thoughts)を用いています。

結果として、評価時点で苛立ちが高い場合には、その後自殺関連の事象が起こる可能性が高い予測が成り立ち、逆に苛立ちの尺度が軽減した場合には自殺関連事象の起こる可能性が低くなっていました。

要約:『今後の事象・自殺企図を予測する上で、苛立ちを評価することが役立つかもしれない』

重篤な自傷や自殺企図の可能性を考えるときに、うつの主要な症状である気分変動以外にも、苛立ちに注目する必要性を感じました。

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