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うつ症状とソーシャルメディアの使用は関連するか?


ソーシャルメディアの使用とスマホ依存(スクリーンタイムの増加)、生活リズムの乱れ、精神症状の悪化との関連が議論されることがあります。


今回は、最初はうつ症状のなかった場合で、その後のソーシャルメディアの使用とうつ症状の悪化が関連するのかを調べた研究をご紹介します。


アメリカの成人におけるソーシャルメディアの使用と自己申告のうつ症状の関連


PHQ-9という精神症状の評価尺度で、うつ症状の少なかった5,395人(平均55.8歳)が対象になりました。


2回目の精神症状評価までの間のソーシャルメディアの使用とうつ症状との関連を調べました。


結果として、以下の内容が分かりました。

①5点以上のPHQ-9の悪化とソーシャルメディアの使用とが関連を示していました。

②メディアごとの相対的なリスクをみてみるとSnapchat (オッズ比1.53)、Facebook (オッズ比1.42)、TikTok (オッズ比1.39)となっていました。


つまり、“ソーシャルメディアの使用がある場合には、うつや不安などの精神症状の悪化がやや増えるかもしれない”と言えそうです。


しかし、これは因果関係ではなく関連性なので、気分が落ち込んだり不安になるから、人との接触や気分転換を求めてソーシャルメディアの使用が増える(つまり、ソーシャルメディアが精神症状悪化の自己治療である)という逆の因果関係も考えられました。


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