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アメリカで精神科関連の救急受診が増えている


救急病院(部門)の受診について、自殺企図で受診した場合でも、身体的対応のみ短時間で行わざるを得ず、その後の治療につながらないことも多いと思われます。


その他にもパニック発作や物質関連障害による受診等様々な場合が考えられますが、今回、アメリカにおいて特に急激に受診が増えている現状をみてみたいと思います。


アメリカで精神疾患関連の救急受診が増えている


・救急に関するデータベース(the National Hospital Ambulatory Medical Care Survey :NHAMCS)を用いた分析では、救急受診に占める精神科関連の割合は、6.6%(2006年)⇒10.9%(2017年)と増加しており、特に物質関連障害の影響が大きくなっていました。


・保険情報(Medicaid)をもとに調べた分析では、精神疾患関連の救急受診は、2007~2008年:27.2%⇒2015~2016年:42.8%と大きく増加している。


いずれの分析でも非常に大きな(2倍近く)の増加を示しており、アメリカでは特にアルコールやオピオイド等物質関連の問題が切実な医療問題であることが分かります。


日本でも、普段の診察で救急受診につながるような場合を少なくできるよう、症状の悪化を想定した対応が求められていると感じました。



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