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アルコールを少し摂取したほうが認知症になりにくい?


以前から、アルコールを全く飲まないよりも、ある程度飲酒の習慣があった方が認知能力の保持に有利であるという意見があります。


今回は、具体的にどのくらいの消費のときに認知能力低下を防ぐ効果があるのか調べた研究をご紹介します。


少量から中等量のアルコール摂取と認知能力の関連


Health and Retirement Study(健康と退職に関する研究)”に参加する19,887人(平均61.8歳、60.1%が女性)が調査の対象となり、およそ9年間の経過観察が行われました。


結果として、以下の内容が示されました。

①少量から中等量のアルコール摂取を行うほうが、全くアルコールを摂取しないよりも、時間の経過に伴う認知機能低下が少なくなっていた。

②最も認知機能低下を抑制するアルコール摂取量は1週あたり10~14ドリンクであった(1ドリンクはおよそビール1缶。“ドリンク単位”についての説明


上記のような結果をみると、今お酒を飲んでいない人も、少しの飲酒をしようかと迷われるかもしれません。


この点に関して、アルコール摂取と認知能力の関連はU字カーブを描いており(ある一定の範囲では認知能力低下が少なくなるが、それを超えるとかえって悪影響となる)、さらに他の身体的影響を加味すると、飲酒の開始は推奨できないとされています。


結果の解釈には注意を要する研究ではありますが、一定のアルコール摂取は認知能力に良い影響を及ぼす点は、これまでの研究結果と一致していることのようです。


#認知症

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