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アレクサ等のIVAは依存症の助けを求める声に反応するか?


こちらの声に反応して、コンピューター上で様々な機能を行ってくれるソフトをIVA: intelligent virtual assistants と言います。


アマゾンのアレクサ、アップルのシリ、グーグル・アシスタント、マイクロソフトのコルタナ、サムスンのビクスビーといった様々なものがあり、私達の生活の中に徐々に浸透しつつあります。


「アレクサ、注文した荷物はどこ?」や「ヘイ、シリ! ○○を検索して」等の比較的ありふれた質問や依頼には答えてくれますが、少し珍しい問いや複雑な内容に対しては、全く意図とは関係のない応答が返ってくることも多く、まだまだ未完成の技術であるという印象が否めない点もあります。


今回は、これらのIVAが依存症についての援助を求めた時に正しく反応してくれるのか調べた研究をご紹介します。


依存症の助けを求める声に対するIVAからの応答


上記で示したIVA(アレクサ、シリ、グーグル・アシスタント、コルタナ、ビクスビー)に対して、依存症の援助を求め、反応が得られるのか確認しました。また、反応が得られた場合には、その反応がユーザーと援助者とをつないでくれるのか調べました。


サンプルとして用意された70項目の質問のうち、先述の5つのIVAで反応が得られたのは4項目のみで、多くはIVAが混乱していることを示す応答が認められました。


さらに、反応が得られたとしても、支援機関や援助者と連携を促す反応ではなく、意図する内容とは異なる反応を多く認めました。


例えば、「アレクサ、薬物をやめたい」と話しかけると、「薬物」の定義を述べ始めるなどの反応がありました。また、中にはマリファナの販売業者を調べる等の反応もあり、援助機関との連携を促すような望ましい反応はなかなか得られませんでした。


今回、調査の対象になったのは依存症の援助に関するもので、IVAが想定していない領域だったのかもしれませんが、もし、今後これらのソフトが私達の生活に馴染み深いものになるのであれば、もっと健康問題への対処を助けてくれるものになることが望まれました。


#依存症

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