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カリウム、カルシウム、マグネシウム摂取と認知症リスクとの関連


昨日は、マグネシウムが単独で認知能力とどのように関連しているかを調べた研究をご紹介しました。


今回は、日本の良く知られている研究( The Hisayama Study)で、カリウム、カルシウム、マグネシウム摂取と認知症発症との関連を調べた部分をご紹介します。


Self-Reported Dietary Intake of Potassium, Calcium, and Magnesium and Risk of Dementia in the Japanese: The Hisayama Study


地域に住む60歳以上の1,081人を対象としています。


70項目の食物摂取の頻度を調べる質問票を用いて、カリウム、カルシウム、マグネシウムの摂取量を評価し、その後の認知症発症のリスクを調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループと比較して、認知症発症のリスク(ハザード比)が、以下のようになっていました。

カリウム0.52倍、カルシウム0.64倍、マグネシウム0.63倍


・血管性認知症に限定すると、以下のようになっていました。

カリウム0.20倍、カルシウム0.24倍、マグネシウム0.26倍


要約:『カリウム、カルシウム、マグネシウム摂取量が多い場合には、認知症発症が少ない可能性がある』


因果関係を推定するものではないので、それぞれと認知症発症の抑制がどのようなしくみで関連するのかは不明ですが、多い場合と少ない場合で、かなりはっきりとした差異がみられている結果でした。



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