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ベジタリアンではうつ症状が多い傾向があるかもしれない


DASH食や地中海式ダイエット等についての研究をみると、ファーストフードや脂肪・肉類の摂取が少なく、野菜・果実の摂取が多いほうが、精神状態が良いという印象が残りそうですが、ベジタリアンやビーガンではどうでしょうか?


今回は、男性のベジタリアンについて、うつ症状との関連を調べた研究をご紹介します。


Vegetarian diets and depressive symptoms among men

男性におけるベジタリアンの食事とうつ症状


9,668人を対象としたAvon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC) という研究のデータを元にしており、350人のベジタリアンが分析の対象となりました。


年齢や婚姻状態、就労、住居、子どもの人数、宗教、家族のうつ病歴等の要素について調整をした後、ベジタリアンのうつ症状についてうつ症状に関する尺度 Edinburgh Post Natal Depression Scale (最高30点、10点以上でうつ病の可能性)を用いて分析を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。


・ベジタリアンの場合のほうが、非ベジタリアンよりもうつ症状が高い傾向がありました(平均差異0.96点)。


・うつ病の可能性がある10点以上の人がベジタリアンで多くなっていました(オッズ比1.67倍)。



要約:『ベジタリアンである場合、うつ症状が出る可能性がやや高いかもしれない』


平均の差異は僅かで、現実世界でどのくらいの意味があるのか分かりませんが、付随する他の要因で見つかっていないものを含めて、今後検討がすすむ方が望ましいと思いました。


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