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レム睡眠中の脈拍変動や脳波から、抗うつ薬の効果を予測できるか?


ここ2日間は、うつ病とバイオ・マーカー(身体的なデータ)の関連について、研究を紹介してきました。


今回は、眠っている間の脈拍変動や脳波の特徴から、抗うつ薬の効果の予測ができないか調べた結果について説明させてください。


レム睡眠中の脈拍変動性とコーダンス(脳波の指標)をうつ病と治療反応性の指標として用いる


うつ病のエピソードがある33人(うち21人が女性)が研究の対象となり、抗うつ薬による治療を4週間受けました。


最初の週と4週間後に、レム睡眠中の脈変動と脳波を調べました。


結果として、抗うつ薬の効果が高かった14人については、効果の低かった19人よりも、前頭部のシータ波における“コーダンス(脳波の指標)”が高くなっていました。


つまり、“脳波の特徴を調べることにより、抗うつ薬の効きやすさが分かる可能性がある”と言えそうです。


検証が必要な結果であり、必ずしも全体で認められる特徴ではないかもしれませんが、治療反応性の予測に役立つことが期待できる内容でした。

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