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不安が強くなる遺伝子上の特徴について


全般性不安障害や強迫性障害、社交不安障害、パニック障害等、“不安”を主要な症状とする疾患は多く存在します。


また、“不安”はうつ病等の他の病気においても合併し、日常生活の支障となりやすい症状と言えます。


今回は、病的な不安を来しやすい遺伝子の特徴を、非常に規模の大きな情報を元に検討した内容をご紹介します。


不安と関連のある遺伝子座について


規模の大きな生物学的な情報バンク(Million Veteran Programを基礎としたもの)を用いて、224,330人の遺伝情報をゲノム全体に渡って調べました。


いくつかの不安に関連する遺伝子座が見つかりました。


広く遺伝子の発現をコントロールする遺伝子( SATB1 )、女性ホルモン(エストロゲン)受容体に関連する遺伝子( ESR1 )、双極性障害や統合失調症と共通する精神疾患発症に関する脆弱性に影響を与える遺伝子( MAD1L1 )との関連が示されました。


直接に日々の治療を変化させる研究ではないかも知れませんが、“不安”の基礎にある原因を調べることにより、上記のような遺伝学的情報が明らかとなり、より根本に近い部分での治療が可能となることが期待できると思われました。


#不安障害

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