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不安の伝播は、母から娘、父から息子と、同性の間で起こりやすい


家族内で全般性不安障害やパニック障害等の不安を基調とする疾患が共通して認められることがあります。


今回は、家族内の不安障害について、性別の違いによって発症・非発症の一致する割合が異なるのか調べた研究をご紹介します。


不安障害における親から子への性別特異的伝達


カナダにおける研究で地域に住む398人の子ども(女性203人平均11.1歳/男性195人平均10.6歳)と母親221人、父親237人が研究の対象となりました。


性別ごとに親が不安障害だった場合の、子の不安障害のリスク(オッズ比)を調べました。


結果として、以下の内容が示していました。

  1. 親が不安障害で同性だった時には、子どもの発症率が高くなっていました(オッズ比2.85倍)が、異性間ではこのような影響を認めませんでした。

  2. 親が不安障害ではない場合で同性だった時には、子どもの発症率が低くなっていました(オッズ比0.38倍)が、異性間ではこのような影響を認めませんでした。


要約: 『不安障害は同性間で親子の伝播が起こりやすいが、異性間では起こらない可能性が高くなる』


同性の間では親の行動を見て学習するモデリングが、異性間よりも生じやすい等の要素が考えられました。


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