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世界で新たに診断されるがんの4%はアルコールとの関連が考えられる


昨日は、アルコール摂取量の増加や減少がどのようにがんの発症リスクに影響するのかを示した論文を紹介しました。


今回は、少し以前(2021年)の論文になりますが、医学雑誌 Lancetで発表された世界のがん診断に関するアルコールの寄与を調べた論文をご紹介します。


Global burden of cancer in 2020 attributable to alcohol consumption: a population-based study

2020年に診断されたがんにおけるアルコール消費の世界的な負荷


アルコール消費の健康に対する影響を調べる国際的な情報システム(Global Information System on Alcohol and Health)を元にしており、各国の人口におけるアルコール消費のがん発症への影響を計算しています。


アルコール消費量に関しては 中量(1日20 g未満 )、 過剰 (1日20~60 g )、 多量 (1日60 g より多い) に分けて、肝臓や食道がん等のアルコール関連がんに関する寄与を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・2020年新たに診断されたすべてのがんの4.1%が、アルコール消費の影響によるものと考えられました。


・多量の飲酒ではアルコールに関連性の高いがんのうち46.7%が飲酒の影響と考えられ、同様に過剰では39.4%、中量では13.9%となっていました。


要約:『世界的に見てもアルコール摂取によるがん発症への全体的影響は4.1%とかなり大きくなっている』


地域ごとに違いはありますが、世界的に見てアルコール消費はがんのリスクを高めている状況が確認できました。


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